「頭の中にストーリーはあるのに、絵が描けないから諦めていた」
「AIで漫画が作れるって聞いたけど、何から始めればいいかわからない」。
そんな人にこそ知ってほしいのが、AIを使った漫画作成。
難しいツールをいきなり使う必要はなく、実は使い慣れた無料ツールから気軽に始めることができます。
この記事では、無料で試せるツールの使い方から、ストーリー作りをAIチャットに手伝ってもらうコツ、キャラクターを崩さず描くポイントまで、チョコちゃんと一緒に会話形式で解説していきます。
AIは漫画作りの何を代わりにやってくれるの?
ねえリュージ、AIで漫画が作れるって聞いたんだけど、僕、絵なんて全然描けないよ…?
大丈夫、絵を描く部分はAIが引き受けてくれるよ。ただし、漫画作りって実は「ネーム(話の流れとコマ割り)」「作画」「組版(コマを並べてセリフを置くこと)」の3つの工程に分かれていて、AIが全部やってくれるとは限らないんだ。
え、全部やってくれるツールを選べばいいだけじゃないの?
それが一番シンプルなんだけど、ここを知らずに「絵だけ作るツール」から入ると、「絵は出たのに吹き出しが入れられない!」と困ってしまうことが多いんだ。まずは初心者でも迷わない、絵作りから吹き出しまで一通りできるツールを使うのがおすすめだよ。
ストーリーは?それもAIが考えてくれるの?
AIは「絵が描けない」は解決してくれるけど、「話が思いつかない」まで丸ごと肩代わりするのは難しいよ。ただ、アイデアの壁打ち相手にはなってくれる。ここは後で詳しく話すね。
漫画作りは「ネーム(話とコマ割り)」「作画」「組版(吹き出しの配置)」の3工程に分かれる。AIツールは絵を描く負担を大きく軽減してくれるが、話の構成は人が握る部分として残る。初心者はまず、これらの工程を一通りこなせるツールから始めるとつまずきにくい。
まずは無料で試せる「Canva」から始めてみる
初めての1本は、何のツールで作るのがいいの?
実はCanvaにも「AI漫画」を作れる機能があるんだ。デザインツールとしてすでに使ったことがある人も多いだろうし、日本語のインターフェースで迷わず試せるのが魅力だよ。
具体的にはどうやって使うの?
「高校生の主人公」「近未来の都市」「ファンタジー風の世界観」みたいに、キャラクターや背景、画風をテキストで指定するだけで、その内容に沿った漫画イラストを生成してくれるんだ。アニメ風や線画風など、複数のスタイルから選べるのもいいところだね。
絵ができたあと、セリフの吹き出しはどうやってつけるの?
生成したイラストの上に、Canvaの素材から吹き出しを配置して、セリフを打ち込むだけでいいよ。日本語フォントも用意されているから、編集の知識がなくても漫画の形に仕上げられるんだ。

Canvaには、キャラクター・背景・画風をテキストで指定するだけで漫画イラストを生成できる「AI漫画」機能がある。生成したイラストに吹き出しや日本語フォントのセリフを配置していくだけで、編集知識がなくても漫画の形に仕上げられる。日本語インターフェースで迷わず試せるのも初心者向けの利点である。
ストーリー作りはAIチャットに相談してみる
さっき「話が思いつかない」のはAIも解決できないって言ってたけど、僕、本当に何も思いつかないんだよね…
ゼロから全部を「思いつく」必要はないよ。ClaudeのようなAIチャットを壁打ち相手にして、一緒に考えてもらえばいいんだ。「主人公が犬で、飼い主に見せたい特技があるけど失敗ばかりする、4コマの読み切りを考えたい」みたいに、ざっくりした設定を伝えてみて。
それだけで、コマ割りまで考えてくれるの?
うん。「1コマ目は全体の状況、2コマ目はキャラのアップ、3コマ目は動きのあるアクション」というふうに、自然な流れを提案してくれる。それをたたき台にして、「もっとオチを強くして」「セリフをもっと短く」みたいに直していけば、自分だけのネームに育てていけるよ。
ネームができたら、そのまま画像生成AIに渡せばいいのかな?
そうだね。「誰が・どこで・何をして・何を言うか」をコマごとに箇条書きにしてもらえれば、それをそのままCanvaなどのプロンプトとして使えるよ。AIチャットで考える→画像生成ツールで描く、という2段階に分けると進めやすいんだ。

ストーリーやコマ割りは、Claudeなどのチャット型AIを壁打ち相手にすることで組み立てやすくなる。ざっくりした設定を伝えて提案をもらい、「もっと〜して」と対話しながら調整することで、コマごとの箇条書き(ネーム)を作ることができる。それを画像生成ツールへの指示としてそのまま活用すると効率がよい。
キャラクターの顔が変わってしまうときの対処法
コマごとに生成したら、同じキャラのはずなのに、なんか別人みたいになっちゃった…
それ、AI漫画づくりで一番よくあるつまずきなんだ。「キャラクタードリフト」って呼ばれる現象で、コマごとに絵柄や顔が少しずつ揺れちゃうんだよ。
防ぐ方法はあるの?
最初に「正面・上半身・表情ふつう」のキャラクターの基準になる1枚を作っておくのがコツだよ。あとのコマは、その基準画像をもとに構図と表情だけを変えていくイメージ。最初の1枚に手間をかけるだけで、あとの描き直しがぐっと減るんだ。
それでも崩れやすい場面ってある?
横顔や後ろ姿など基準画像と角度が大きく違うコマ、服を着替えさせたコマ、3人以上を同じコマに入れたときは特に崩れやすいよ。初めての1本なら、正面と斜め前くらいの構図だけで十分に話は成立するから、無理に難しい構図を狙わないのがおすすめだね。

コマごとにキャラクターの絵柄が揺れる現象は「キャラクタードリフト」と呼ばれる。正面・上半身・表情ふつうの基準画像を先に1枚作り、以降のコマではその画像をもとに構図や表情だけを変えることで、崩れを抑えられる。横顔や後ろ姿、着替え、複数人が同じコマに入る場面は特に崩れやすいため、初心者はシンプルな構図から始めるとよい。
もっと本格的に作りたくなったら
Canvaで1本作ってみて、もっと長い話にも挑戦したくなったらどうすればいい?
その場合は、漫画作りに特化した専用ツールを検討してみるといいよ。長編ならキャラクターの参照機能が充実したツール、スマホで縦にスクロールして読むタイプの「縦読み漫画」を作りたいなら、縦スクロール前提のレイアウトに強いツールというふうに、作りたい形に合わせて選ぶのがポイントだね。
いきなり有料ツールに登録するのは、ちょっと勇気がいるな…
無理に急ぐ必要はないよ。まずはCanvaで何本か短い読み切りを作ってみて、「もっとこうしたい」という要望が具体的に見えてから、専用ツールを検討するくらいでちょうどいいんだ。
Canvaで慣れてきて、長編や縦読み漫画などより本格的な制作をしたくなった場合は、目的に合った専用ツールを検討するとよい。ただし最初から有料ツールを選ぶ必要はなく、まずは無料ツールで何本か作り、自分の要望が具体的になってから次のステップに進むのがおすすめである。
公開・商用利用するときに気をつけたいこと
作った漫画、SNSに投稿したり、いずれは販売したりもできるのかな?
ツールによって条件が違うから、そこは注意が必要だよ。SNS投稿はOKでも、販売は不可というツールも多いんだ。もし将来「売る」つもりがあるなら、最初から商用利用が明記されたプランを選ぶのが安全だね。
ツールの規約さえ確認しておけば大丈夫?
ツール側の規約とは別に、公開する場所(SNSや電子書籍のプラットフォームなど)にもAI生成物の扱いについて独自のルールがある場合があるよ。作って終わりじゃなく、「どこで、どう見せるか」まで含めて、事前に確認しておくと安心だね。
AI漫画の商用利用可否はツールやプランによって条件が異なり、投稿は可能でも販売は不可というケースもある。販売の予定がある場合は商用利用が明記されたプランを選ぶ必要がある。また、公開先のプラットフォームにもAI生成物に関する独自のルールがある場合があるため、ツールの規約とあわせて確認しておくことが望ましい。
まとめ:AI漫画づくりの進め方早見表
| やりたいこと | 進め方 |
|---|---|
| とにかく無料で1本作ってみたい | Canvaの「AI漫画」機能を使う |
| ストーリーやコマ割りを考えたい | Claudeなどのチャット型AIに壁打ちしてもらう |
| キャラの顔が変わるのを防ぎたい | 基準画像を1枚作ってから各コマを生成する |
| もっと長い作品や縦読みに挑戦したい | 目的に合った専用ツールを検討する |
| SNS投稿や販売をしたい | ツールと公開先、両方の規約を確認する |
絵が描けない僕でも、なんだか漫画を作れそうな気がしてきた!
うん。まずはCanvaで気軽に1本、短い読み切りを作ってみて。ストーリー作りに詰まったら、AIチャットに相談しながら少しずつ形にしていくといいよ。
AIを使った漫画作りは、Canvaのような無料ツールとチャット型AIとの壁打ちを組み合わせることで、絵が描けなくても気軽に始められる。基準画像でキャラクターの一貫性を保ちながら、まずは短い読み切りから挑戦し、必要に応じて専用ツールへステップアップしていくとよい。


